レポート

東日本大震災 (2011年)

2011.3.11 東日本大震災発生!

一刻を争う緊急事態を受け、はじめの1週間はまず動ける人から現地入りし、社会福祉協議会と連携して、いち早く救援物資を届けることに傾注しました。
翌週以降は、救援物資をより速く、より多く、より的確に届けるために、経験とノウハウを有するSeRV本部の派遣員と現地の人員でチームを編成。広範囲にわたる被災地支援を行う為、活動エリアを4つに分け、体制を整えて活動に当たりました。

緊急支援 -4つのエリアでの支援体制

  • 東北4県エリア

    岩手県内被災地を中心に支援 青森、岩手沿岸部を支援する東北4県エリア。

  • 宮城県エリア

    さまざまなバックアップに支えられて SeRV本部から直接支援を必要とした宮城県エリア。

  • 関東・信越エリア

    翌日の長野県北部地震にも即応 福島と関東の被災地域をサポートする関東・信越エリア。

  • 東京以西エリア

    義援金支援と物資支援を軸に活動 後方支援を行う東京以西エリア。

支援の流れPC向け日本地図 支援の流れSP向け日本地図
  1. 静岡市からの依頼を受け、3月23日〜4月2日までの支援物資の受付、展示場での運搬や仕分けを担当。
  2. SeRV岐阜では、500名近くの有志が物資支援に協力、自衛隊により東北地方へ搬送される。
  3. 中越地震、中越沖地震の経験を活かし、震災直後からいち早く支援活動を開始。主に福島県への物資支援、福島からの避難者への支援、ボランティアセンターの運営支援を行う。
  4. SeRV福島は震災直後から緊急備蓄のアルファ米、ペットボトルを近隣に配布。3月13日には福島第一原発の影響を考慮しながらも日本赤十字福島の要請を受けて福島県双葉郡浪江町の対策センターへ保存食、飲料、カセットコンロ、トイレットペーパーなどの物資を搬送。
  5. 3月20日に千葉県旭市で津波被害を受けた家屋の片付け、土砂掻き出し作業を実施。
  1. 仙台市は震災の影響が大きく、ボランティア自身も被災していたため、当初は活動を自粛。SeRV本部から派遣隊が直接支援する態勢となった。
  2. 第一陣が3月14日に仙台入り。社会福祉協議会と連携して情報収集、支援ニーズの確認を取りつつ、支援金や支援物資を配布。後続隊に引き継ぎながらボランティアセンターの立ち上げと運営支援、被災家屋の泥の掻き出しを行う。7月以降は毎週末にボランティアバスを運行。瓦礫撤去などの作業を行う。
  3. 3月13日に先遣隊を派遣。陸前高田市では社会福祉協議会の施設や職員の多くが被災していたため、ボランティアを受け入れる態勢作りが必要であることを確認。ボランティアセンターの立ち上げから支援した。
  1. 岩手県遠野市社会福祉協議会と連携しながら支援活動を継続。月に2回、ボランティアバスを運行し、瓦礫撤去などの作業を行う。
  2. SeRV青森、秋田、山形は岩手県被災地に向けた支援物資の受付、仕分けボランティアを地元の社会福祉協議会と協力して活動。
  3. 青森県の市内住宅地や八戸港近辺施設で泥の掻き出しを実施。食品などの日用品や食料品を避難所へ寄付。
  4. 野田村状況確認。野田村へ食品等の物資を届ける。
  5. 4月4日、北九州市社会福祉協議会をつうじて職員2名が物資搬出のボランティアを行う。
    岩手県の避難所に向けて畳240畳分の積み込み。

復興支援

足湯ボランティア活動

足先を温め、手をさすりながら、心を通わせる。SeRVの長期プロジェクト
足湯ボランティア活動 写真
2011年11月から、SeRV宮城が亘理(わたり)郡 山元町仮設住宅での足湯ボランティアを始めました。
2012年9月からは毎月、福島県でも並行して行っています。首都圏からSeRVボランティアバスで向かい、安達郡大玉村の安達太良(あだたら) 応急仮設住宅や、郡山市内の施設などで、継続的に活動を行ってきました。
2014年4月からは実施体制の見直しを行い、足湯に限らず、他の活動を組み合わせながら継続して支援体制を整えていきます。

保養プログラムに協力

福島県在住の家族を対象の、心を癒す「自然にふれる体験ツアー」に協力
保養プログラムに協力 写真
2012年5月より真如苑が行っている、福島県在住の子どもとその保護者を対象にした「保養プログラム」に、炊き出し、食事提供の協力をしています。
この保養プログラムは、放射能の不安を抱える福島県在住の子どもたちとご家族を、県外の施設にご招待して心身ともにリフレッシュしていただくことを目的としており、これまでに、東京都青梅市、山梨県、山形県、京都府などの自然や文化を感じられる施設にご招待しています。
2013年は夏休みの8月に3回、2泊3日で行われた山梨でのプログラムに、カレーライスや流しそうめんを振る舞うお手伝いをしました。
写真は、清里フォトアートミュージアム(山梨県北杜市)での昼食の様子です。

関連情報

「レポート」内で紹介したSeRVの活動に関連する記事です。時間の経過や人の目を通して、出来事をさらに多角的にご覧いただけます。

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