代表者挨拶

代表者挨拶

「友の心」で相手に寄り添う――それがSeRVの活動の原点です。

困っている方がいらっしゃるときに、何か少しでもお手伝いをさせていただきたい――真如苑救援ボランティアSeRV(サーブ)は、一人ひとりの「何かしたい」という思いから生まれた組織です。
SeRV設立のきっかけは、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災でした。当時としては想像もつかなかった大震災が招いた大きな被害、大きな悲しみに対し、「自分たちにもお役に立てることはないか」と、真如苑の職員や信徒有志が立ち上がりました。そして、"災害時、緊急時に救援ボランティア活動を行う為の組織"であるSeRVの原型が誕生したのです。

SeRVは、重機を扱ったり、医療に携わったりといった特別な技能を持つ集団ではありません。被災現場に足を運び、そこで求められていることに耳を傾け、社会福祉協議会やボランティアセンターなどに協力する形で、一市民としてできるボランティアを行っています。
また、SeRVのメンバーは全国に在籍しており、ボランティアが必要とされる都度、出動できるメンバーが参加します。たとえば東日本大震災でのボランティア活動の展開中に西日本で台風被害が出たとき、「東日本までは行けないけれども、西日本のことなら是非」と手をあげてくれるメンバーがいるのも特徴のひとつと言えるでしょう。

SeRVとして活動しているのは仏教教団・真如苑の信徒ですが、活動に当たっては、信仰のもたらす特定の世界観や価値観を出さないことをメンバーと共有しています。
しかし、仏教が教える、「人のために尽くす心」、そして、「自分の達成感・満足感を最優先にするのではなく、相手の心に寄り添い、求めるものを見極め、応える」という精神は、個々の活動の中に息づいていると思います。
こういった精神を真如苑では「友心」と呼びます。「友の心」で相手に寄り添い、困っているなら飛んでいく。―それはSeRVの大切な基本理念です。災害がなく、私たちの活躍の場がないということが一番ですが、必要とされる場所、必要としてくださる人がいらっしゃれば、いつでも飛んでいく。そのような体制を、これからも作ってまいります。

SeRV本部長 長塚充男

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